顎関節症について その6
こんにちは。治田歯科医院の治田です。
今回も前回に続いて最近増加している顎関節症について書きます。
前回までに顎関節症の原因と分類について書きました。今回は顎関節症の治療法について書きます。
顎関節症の原因は多様なため、治療法もその原因に対応したものを選択する必要があります。今回はその治療法の中で運動療法と薬物療法について書きます。
運動療法
■ 筋マッサージ:顎を動かす筋肉の緊張を緩和させるためにマッサージを行います。
■ 顎関節可動化訓練:歯科医師、もしくは患者本人が手で口を大きく開けることにより口の開く範囲を増大させます。この場合、補助器具を使う場合もあります。
薬物療法
■ 非ステロイド系抗炎症薬(痛み止めの薬):痛みがある場合には、まず痛みを取ることが重要なので,
痛み止めの薬が投与されます。
■ 中枢性筋弛緩薬:塩酸トリペルジン、塩酸チザニジン、アフロクァロンなど。筋緊張の緩和と痛みの軽減を目的として投与されます。しかし副作用として脱力感、倦怠感、ふらつき,眠気、肝障害などが出ることもあります。
■ 抗不安薬:顎関節症の原因には神経性のもの(ストレス)もあるので、これを緩和するために用いられます。しかし、ふらつき、眠気などの副作用が強く、依存性もあるので、服用には充分な注意が必要です。
(その7に続く)