投稿日:2016年9月12日|カテゴリ:院長ブログ

インプラントの治療費の差について その2


インプラントの治療費の差について

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今日は前回に引き続きインプラント治療の治療費の差がどうして起こるのかについて書いてみます。

 

前回書きましたように、インプラント治療の治療費の差はその内訳で決まります。つまり治療費は材料費+経費+技術料の合計で決まるのです。

最初の材料費ですが、私がインプラント治療を始めた25年前には厚生省が認可していたインプラントは、京セラのバイオセラムだけでした。ところが現在は20~30種類のインプラントが日本でも認可を受けて臨床で使用できるようになりました。そのほとんどが純チタン製のものですが、その形状や骨内に入る部分の表面加工や最終的に歯を入れる時に接続する歯冠部の構造が全て異なります。

 

基本的には、先駆者的なインプラントのメーカーは、開発した上で研究と臨床実績を積み重ねてきているので、信頼性は高いのですが、価格も高価です。後発のメーカーはそのようなメーカーの研究データを参考に、コストをかけずに開発し製造に至っているので価格は低く抑えられます。しかしそのようなメーカーは臨床での実績があまりないので、10年後、20年後の経過に確実な信頼性がありません。またインプラント手術に用いる器具もインプラント本体と同様でに先駆者メーカーは高価で後発メーカーは低価格です。

 

したがって単純に言えば先陣的なメーカーは臨床的に信頼性が高いのですが高価で、後発のメーカーは臨床実績が少なく信頼性は低いのですが低価格です。

(その3に続く)

インプラントの治療費の差について その3>>>