投稿日:2016年10月5日|カテゴリ:院長ブログ

歯ぎしりの悪影響について その6


歯ぎしりの悪影響について

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今日も前回に引き続き、歯軋りが歯に与える悪影響について書こうと思います。

前回書きましたように、歯軋りの原因は噛み合せの不均衡によるものと、ストレスによるもだと考えられております。

今回は歯軋りのうち原因がストレスにあるものの起こるタイミングに関して少し書いてみます。この場合のストレスとは精神的緊張のことで、抑圧、怒り、欲求不満、恐怖などによる精神的ストレスのことです。

睡眠中の歯軋りは脳波の活動状態を記録することによって調べられているのですが、いろいろな見解がある中で確かなことは、睡眠の深さが浅くなる付近で起こる現象だということです。歯軋りのほかに、睡眠中の異常行動としての呼吸障害や異常運動が見られることがありますが、これらもすべて睡眠が浅くなったときに起こることがわかっています。

 いずれにしても歯ぎしりを放置しておきますと、咀嚼器官系の全体のバランスが崩れたり、うまく噛むことができなくなることもあります。下手をすれば顎関節症に移行しますし、慢性の頭痛が起こり得ることもあるので、やっかいな問題をはらんでいるのです。

             
                 

(その7に続く)