投稿日:2013年8月12日|カテゴリ:話題の最新歯科情報
歯周病ってどんな病気?

歯周病は虫歯と違い、しみたり痛んだりという自覚症状がないままに進行し、症状が出る時にはすでに回復ができないまでに進行していて、将来的に歯の保存ができなくなってしまう歯を支える歯の周りの組織の病気です。

よく一般に歯周病と言いますが、歯周病には歯肉炎と歯周炎(昔で言う歯槽膿漏)があり、歯肉炎は歯を支える歯槽骨の吸収を伴わないもの、歯周炎は歯槽骨の吸収を伴う歯周組織の炎症です。

つまり歯周炎は健全値が2~3ミリである歯と歯茎の境目にある歯周ポケットが4ミリ以上ある場合です。疲れた時や体調不良の時に歯茎が腫れたり、違和感がある場合には、この歯周炎である場合がほとんどです。

また歯周炎である場合、歯の周りを4点で測定したときに健全ではない歯周ポケットが何点あるのかが問題です。4~6ミリで1~2点であれば、専門的なメンテナンスと自分のケアで治癒していく可能性は十分にあります。しかし、7~10ミリで2点以上であれば通常の治療では治癒していく可能性は非常に低く、歯周外科手術をするか、場合によっては保存しておくこと自体に無理があるかもしれないので、保存を諦め次のステップに進むべきかもしれません。そのような歯を抜歯することを嫌って無理矢理保存しておくと、周囲の歯に弊害がでることもありますので要注意です。また歯周ポケットが深くなる原因として、単純な歯周炎ではなく、噛み合わせの過剰負担や歯の根が破折しているなどの他の原因が存在していることもあります。

自分の歯が歯肉炎なのか歯周炎なのかは、自分自身では判断できないので、歯医者さんに行ってよく診てもらってください。