銀座 朱雀（日本料理）

私も日本人なので和食が大好きです。和食における歯ごたえの美味しさは大切ですよね。

私の日本料理のお気に入り「朱雀（すざく）」は、東京ミシュラン一つ星の銀座「うち山」の立ち上げを手伝ったり、赤坂の名店「津やま」で「朱雀」の開店の直前まで花板をつとめていたという経験の持ち主の、青森県八戸出身の山西和文さんが、独立の場として銀座５丁目を選んで出店した店です。

ひのきのカウンターと二つの個室は、いずれもゆったりと過ごせる清潔感溢れる空間です。

料理はコースのみで昼は5,000円から、夜は10,000円からです。少々お高いのですが、その価値は充分にあります。

特筆すべきは、築地市場や産地直送の新鮮な魚介、野菜等、厳選食材を使った10品以上供されるコースの一品一品の質の良さで、きめ細かくしっとりとした卯の花など、一見何気ない料理も実に印象深いのです。

「家庭の定番料理を、わざわざ食べたい”店の味”にしたい」と、朗らかな人柄の若き店主の山西さんの心意気が伝わってきます。

コースに必ず出していただける、名物のもっちりした焼きたての熱々焼き胡麻豆腐は、ビール好きの私でも、ついつい日本酒に換えたくなってしまうほどの独特の味わいです。その後に続くきめ細かな料理の数々は、店主の山西さんが自ら青森の蔵元を訪ねて選んだ「如空」など、厳選された日本酒とともに堪能すると最高です。

最後に登場する、胡麻風味の鯛茶漬けも絶品ですよ。銀座の和食屋さんなのに、めずらしく日曜日も営業していることも、とてもありがたいお店です。