投稿日:2016年11月27日|カテゴリ:院長ブログ

口臭について その5


口臭について

こんにちは。治田歯科医院の治田です。今回も前回に引き続き皆さん気にしている方の多い、口臭について書きます。

口臭の原因の大部分は、お口の中の細菌が産生する「揮発性ガス」というものだということを書き、その原因になることを前回までに書いてきました。

今回はその他のことが原因の口臭について書きます。

まず、全身疾患が原因の口臭があります。全身疾患(代謝性疾患)由来の口臭は糖尿病、尿毒症、肝硬変、肝癌、トリメチルアミン尿症などが原因となります。肝性昏睡、肝硬変のように脂肪酸、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドと口腔由来の口臭と類似した臭いもあれば、糖尿病のアセトン臭や尿毒症のジメチルアミン、トリメチルアミンのにおいのように、嗅覚によって容易に識別できるものもあります。これら全身疾患の兆候として現れる呼気経由の口臭の悪臭は限定的なものです。
 

最後は自臭症です。「自分は口臭がひどいから何とかして!」と歯科医院へ来る人の約3割は、実際には口臭が全然ひどいわけではなく、本人がそう思い込んでいるだけの「自臭症」というものです。

 (その6に続く)