投稿日:2016年11月27日|カテゴリ:院長ブログ

親知らずについて その15


親知らずについて

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今回も前回に引き続き、皆さんも持っている方の多い、親知らずについて書いてみます。

 
 前回は水平に横になって生えてきている親知らずの抜いた方が良い場合と、抜かなくて良い場合を書きました。

 以前に親知らずを抜く場合、大体は簡単に抜けるケースであることを書きました。抜くのが大変なのは、前回ご説明した水平に横になって埋まっていて、少しだけ生えている場合です。

 このような場合どのように抜くかというと、まず横になっている親知らずの歯冠の部分を切削器具を使って切断して取り出します。その次に残った歯根の部分を押し出して抜ける場合は比較的簡単なのですが、抜けても歯根が大きすぎて、生えていた穴から出てこない場合は、さらに歯根を切削器具で分割して抜きます。

 
 この場合もそれほど困難ではないのですが、歯根が湾曲していたり顎の骨に癒着していたりする場合があり、そのようなケースは少々厄介で、歯根を縦に分割したり、歯根の周りの骨を削合したりしなければならないことがあります。この場合は結構時間もかかり、歯や骨の切削粉が傷に影響するので、抜いた後に腫れたりします。

(その16に続く)