親知らずについて その11
こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今回も前回に引き続き、皆さんも持っている方の多い、親知らずについて書いてみます。
前回は親知らずというのはほとんどの場合、抜いた方が良いケースなのに、なぜ存在するのかについて書きました。
つまり親知らずは人類が猿人から進化してきたなごりで存在しているもので、現代人の食生活には必要がないのです。だから現代の若年層では親知らずが存在していない人さえも見られるようになってきました。つまり現代の人類には不必要なので、退化してなくなってきているのです。
このような理由で親知らずはできてきても、ほとんど抜かれてしまう運命にある、可愛そうな存在なのです。
それなので歯科の臨床の現場では、親知らずを抜歯するケースが多いのですが、皆さんの多くは「親知らずを抜くのは大変だ。抜くのに時間はかかるし、抜いた後に痛んだり腫れたりするから抜きたくない」と思ってしまうようです。
ところが親知らずの内の7割位は、とても簡単に抜けるのです。特に上の親知らずなどは抜くのに1分もかからないケースが多いのです。もちろん麻酔や止血の処置をしなければならないので、抜歯治療は1分では終りませんが、抜くこと自体はあっという間なのです。
(その12に続く)