親知らずについて その7
こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。今回は前回に引き続き、皆さんも持っている方の多い、親知らずについて書いてみます。
前回は、親知らずのトラブルで一番多い智歯周囲炎を起こして腫れたり痛んだりした親知らずは、汚れと一緒に親知らず自体を取り除くしか治療する方法がないことを書きました。
それでは智歯周囲炎以外の理由で、親知らずを抜いた方が良い場合はどのようなケースがあるか書いてみます。
まず、親知らずが少しだけでなくちゃんと生えてきているけれど、歯ブラシが全然とどかない位置に生えていて、虫歯だらけになっているケースです。このような場合はいずれ虫歯が神経に到達して痛んでくるのですが、もし治療が可能で治療しても歯ブラシが全くかからない状態が変わらなければ、またトラブルが起こってくるのは目に見えています。このようなケースは抜歯をするのが最良の選択です。
次に、智歯周囲炎の症状は出たことはないけれど、半分くらい生えていて、手前の第二大臼歯の後ろ側にいつも食べかすが詰まり、それを取り除くのが困難で、虫歯になってきてしまっているケースです。このような状態を放置すると第二大臼歯の虫歯が大きくなり、やがては神経の治療になったり、ひどい時には抜歯になることさえあるのです。
(その8に続く)