投稿日:2016年10月24日|カテゴリ:院長ブログ

親知らずについて その5


親知らずについて

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今回は前回に引き続き、皆さんも持っている方の多い、親知らずについて書いてみます。

前回は親知らずを抜いた方が良いケースとして智歯周囲炎について書きましたが、今回もその続きです。

 智歯周囲炎は慢性の炎症なので、普段身体が健全な状態では痛み腫れなどの症状は出ず、体調不良や体力消耗などが原因で炎症に対する身体の抵抗力が低下した時に急性発作を起こし症状が出ることを前回書きました。

 智歯周囲炎の痛みや腫れなどの症状は急性発作なので、抗生物質や痛み止めを服用し、栄養と睡眠を充分に取れば、また身体の抵抗力に押さえ込まれて慢性の炎症に戻るので、症状もなくなります。

 ところが原因である汚れを除去できずに残存させている限り、炎症自体がなくなるわけではないので、再び体力を消耗した時、あるいは体調不良の時に急性発作を起こし、痛み腫れの症状が出るということを繰り返すのです。

 それでは智歯周囲炎を起こした親知らずの周りの汚れは取り除けないのかというと、それは不可能です。なぜかと言うと少ししか生えていない親知らずの歯肉の隙間から、親知らずの周りにある汚れを全て取り除くことは物理的に不可能だからです。

             
(その6に続く)