投稿日:2013年8月12日|カテゴリ:話題の最新歯科情報
最も効果的なお口のケアの方法

自分自身で行う日頃の歯のケアですが、最近色々な成分の入った歯磨材や洗口材が販売されていますが、それだけの薬効作用で歯周病に効果があるものはありません。やはり食物残渣がバクテリアの固まりである歯垢(プラーク)になる前に、機械的に確実に汚れを取り除くことが一番確実で効果のあるケアであり、そのような歯磨材や洗口材はあくまで補助的に使って効果を発揮するものです。また、普通の歯ブラシだけでは取り除けない部分には、デンタルフロス(糸楊子)や歯間ブラシ等の補助器具を使用するのも効果的です。

お勧めする方法は微振動する電動ブラシや音波式電動歯ブラシを併用することです。まずはフロスや歯間ブラシで歯の間の汚れを落とし、いつものように普通の歯ブラシで磨きます。歯磨材は何でもお好みのもので結構です。次に電動ブラシを使用して微振動や音波でさらに残った汚れを浮き立たせます。そしてまた最後に普通の歯ブラシで仕上げに磨き、十分に洗口することです。最近、洗口にアルカリイオン水を使用すると、歯垢が分解されやすいことが判明しているので、アルカリイオン水を使って洗口するのも良い方法です。また、歯ブラシを歯に当てる際、歯周ポケット内の汚れを取り除くことが大事なので、歯に対して根元に向かって45°の角度で毛先を当てることが必要です。

この方法のケアを毎回やるのは大変なので、一日一回就寝前にやることをお勧めします。食物残渣が口腔内のバクテリアによって歯垢に変わるまでには約24時間かかりますので、一日一回徹底的にケアするのが良いでしょうし、継続できる秘訣です。また、ご自分自身のケアだけに頼らず、必ず定期的に歯医者さんに行き、専門的なメンテナンスを受けることがお口の中の健康維持には重要です。