投稿日:2016年12月26日|カテゴリ:院長ブログ

歯の冷凍保存について その2


歯の冷凍保存について

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今回も前回に続いて最近話題の歯の冷凍保存について書きます。

前回は、最近、親知らずや矯正治療などによって不用になった健康な状態で抜いた歯を冷凍保存しておいて、その後に歯周病や虫歯などで必要な歯を失ったときに、保存しておいた自分の歯を移植するという治療が研究されていることを書きました。

 冷凍保存の対象となる歯は、上下4本の親知らずと、上下8本の小臼歯の計12本です。現在、運営開始から既に200本以上の歯が冷凍保存されているようです。また、「歯の銀行」の事業は、抜いた歯を廃棄しないので、医療廃棄物の減少にも一役買っているというメリットもあります。

 気になる費用ですが、40年間の保管に必要な金額は、歯一本あたり3万円で、治療費用は、歯を抜く費用と後で移植する費用をあわせて13万円くらいかかります。

 現在は、この治療を行うのは、特定の医療機関だけなので、治療を受けるのは、患者さんとって交通費などの負担が大きいため、近くの歯科医院で治療が可能になるように、宅配業者によって搬送するシステムが整備されつつあるということです。

 確かに失った歯を補うには、歯根膜のある自分の歯を移植するのが理想的で、インプラント手術によって歯を入れる費用の30~40万円よりもコストは安いのですが、40年間自分の歯を冷凍保存しておいても、その後に自分の歯を歯周病や虫歯で失わなかったり、自分の歯を移植したとしても、現時点では100%成功するということもないので、その当たりがこの治療の課題でもあります。