投稿日:2016年9月9日|カテゴリ:院長ブログ

最新の歯周外科治療について その1


治田歯科医院の糖尿病と歯周病の関係について

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今日は最新の歯周外科治療について書いてみます。

 

比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りの汚れを取除き、清潔に保つ治療を続けることで治すことが出来ますが、炎症が歯肉の奥にまで進行し、歯槽骨(歯を支える骨)と歯根膜(歯と歯槽骨を結合する筋繊維)の歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周組織を回復させるための手術(歯周外科治療)が必要となります。

 

この治療の際に、手術の効果をより確実にすることを補助するために、最新の治療方法としてエムドゲイン治療とGTR治療があります。

  

エムドゲイン治療とは、歯周外科治療の際、汚れを取除いたスペースにエムドゲインゲルを塗布する方法です。エムドゲインゲルとは、スウェーデンのビオラ社で開発された新しい歯周組織再生誘導材料のことです。エムドゲインゲルの主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、子供のころ、歯が生えてくる時に重要な働きをするたん白質で、現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若豚の歯胚から抽出精製した歯周組織使用再生材料で、現在、世界の28カ国で使用されています。

 

歯周外科手術の際に、手術部位にエムドゲインゲルを塗布することにより、歯の発生過程に似た環境を再現することができるので、初めて歯が生えたときと同じような強固な付着機能を持つ歯周組織の再生を促し、健康な歯周組織を取り戻すことができるのです。しかし、エムドゲイン治療は健康保険の適応外です。

(その2に続く)

(最新の歯周外科治療について その2)>>>